📓 『カタカムナ』 全80首の意味−第35句の解説


『カタカムナ』 全80首の意味−第35句の解説


『カタカムナ』第35句

今回の第35句は、土地の権力者に対して、

収穫高を不正に奪い続けると、後でしっぺ返しをくらうかもしれない

と、地域の治め方を説いた句となってます。

収穫高を地域住民から不正に奪い続けると、後でいろいろしっぺ返しをくらうので、権力者はそこのところ、自制するように。 そうでないと、大雨の夜に蔵が取り囲まれ、富が一夜で半減するかもしれないぞ! 不正な個人蓄財より、地域一帯が豊かになる方が良い! 権力者は、不正な個人蓄財ではなく、地域の皆に『カタカムナ』の内容を教え回って、地域一帯を豊かにさせる方が良いぞ!

という、神様からのご提案です。   ・    ・ 

。 『カタカムナ』 全80首の意味−第35句の解説

『カタカムナ』 全80首の意味−第35句の解説   📓 【原文】
 。 『カタカムナ』 第35首 

カムナガラ…… オホトヒワケノ…『カタカムナ』 イハ ツチヒコ イハス ヒメツミ アメノフキヲノ オホヤヒコ オシヲ オホトヂ カサネ ワタヒメ ハヤアキツ マノ ヒコヒメ

 【漢字に直すと?】
  『カタカムナ』 第35首  -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 惟 神かむながら……  大穂日分おほとひわけの…『カタカムナ』 『意』は土彦つちひこ 言わす秘め罪いはすひめつみ  雨の吹き夜あめのふきを大屋彦おほやひこ おしを  尾ほ閉ぢ重ね 綿姫わたひめ  早秋津はやあきつ 間の彦姫ひこひめ

 🔎 【この句の意味は?】
  『カタカムナ』 第35首  -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 神がおっしゃるカムナガラには…  豊作になるかどうか? の分かれ目オホトヒワケノは 『カタカムナ』の通りカタカムナに作物を育てたかどうか?  農民たちの願いは、権力者による『不正蓄財』撲滅イハ ツチヒコ イハス ヒメツミ!  強雨の夜に見舞われたアメノフキヲノ、不幸な『大屋敷の主』の オホヤヒコ オシヲ教訓は…  神の教えを守り『豊作』を得るのが最善オホトヂ カサネ ワタヒメだった!  今秋が豊作になれるかどうか?ハヤアキツ それはひとえに…… 『カタカムナ』の教えを守り続けられたマノ ヒコヒメかどうか?

。 この句は何を意味してるの?

『農民一揆』という言葉をご存知だと思います。 不正蓄財の権力者に怒りの農民が、我慢の限界から、一致団結しての鉄拳制裁。 蔵を破壊し、蓄財を奪い返すという、『目には目を』の反撃状態。 歴史の中で名前がついている(承久の乱・一向一揆など)のは、大規模な一揆でしたが、小規模なモノは、もっと昔からけっこうあった。 『カタカムナ』を降ろした神様は、農民側を『善』としているわけではなく、あくまで権力者の不正蓄財に対して、

土地のモノから絞り上げるのではなく、神が『カタカムナ』で説いた農業の教えを地域全体で実行していれば、もっと豊かになったものを……

と教訓の例にしてる。   ・    ・ 

。 『カタカムナ』の教訓を、土地の権力者は知っていた!!

今まで謎だった部分があります。 『カタカムナ』の作者、蘆屋道満あしやどうまんは、〝ご神託〟という形で神様から『カタカムナ』を降ろされていた。 しかし『カタカムナ』は、京の都の権力側(藤原道長の勢力)に悪用されることを恐れ、『カタカナ』をベースにしたオリジナルの『秘匿文字』で記録された。 『カタカムナ』 万が一、役人側が踏み込んできたとしても、この文字が何を意味するのか、分からないように。 しかし、『カタカムナ』の内容としては『海の男』や『農民』たちへのメッセージも多々あるので、まさか自分一人の知識として囲ったわけではなく、何らかの形で周りの人にも内容は伝えていたはず。 いったい、降ろされた後の『カタカムナ』はどんな扱いをされていたのか?   ・    ・  その答えがこの句で分かりました。 句そのものにはどこにも書いてなくて、いつものように神様から補足メッセージとイメージ映像を受けたのですが、 蘆屋道満あしやどうまんにカタカムナが降りた後、彼はどのように周囲の人たちに伝えたのか?   ・    ・  まずその前に、蘆屋道満あしやどうまんと 安倍晴明あべのせいめい の関係から説明します。 歴史的に有名な、あの陰陽師創始者の 安倍晴明あべのせいめい です。

。 『カタカムナ』の中身を、土地の権力者は知っていた!!

蘆屋道満あしやどうまんは、一時期 安倍晴明あべのせいめい と行動を共にしています。 安倍晴明あべのせいめい が先生で、蘆屋道満あしやどうまんが、生徒という立場ではあったモノの、師匠と弟子という主従関係ではなかった。 安倍晴明あべのせいめい が性格的に教え魔だったので、彼の元で一定期間勉強した感じ。 やがて 安倍晴明あべのせいめい が実力を認められて、天皇&藤原道長とベッタリになった。 蘆屋道満も『ヤバいレベルの能力者』だったので、やや遅れて政府側に誘われたものの、道満は断った。 本当に何度も、しつこいくらい誘われた。そして、全部ツッぱねた。   ・    ・  『ヤバいレベルの能力者』を自由な状態で京の都に野放しにするのは、政府にとっては危険。野放しのままでは、いろいろと不都合なこともある。 だから、蘆屋道満あしやどうまんは、京の都を追放されて、故郷(播磨国)に戻されている。 『乗れば官軍・断れば賊軍』

Wikipediaの説明で、わざわざ『非官民』あるいは『安倍晴明のライバル』と書かれていたり、「正義の安倍晴明」に対して「悪の蘆屋道満」という扱いをされるのは、権力側がそのようにふれてまわったから

蘆屋道満あしやどうまんは、官軍の誘いに乗らなかったので、賊軍扱いされてしまった。   ・    ・ 

歴史的には、蘆屋道満あしやどうまんが藤原道長に呪いをかけてきて、それを 安倍晴明あべのせいめい が見破って、悪として追放されたということになってますが、 それは権力側についた 安倍晴明あべのせいめい をヒーローにするための作り話。

実際には朝廷からのオファーを何度もツッぱねて、朝廷側も『ヤバい能力者』を体制側に取り込めず、野放しにしておくのは危険だ! と追放した。 『ヤバい能力者』同士の間に、呪術合戦のようなバトルもなかった。 蘆屋道満あしやどうまんは、争い無用と、朝廷の指示通り、さっさと故郷の播磨国(兵庫県加古川市)に戻っている。 (『宇治拾遺物語』などには、悪人、あるいは安倍晴明に負けた人として書かれているようですが、それは創作、あるいは歴史の解釈違い)   ・    ・  ただ、そういうことがあったので、蘆屋道満あしやどうまん側も朝廷に対して悪意を感じていたのは事実。 また、故郷に戻ったら、『都の栄華』の裏には『地方の困窮』があることを知った。 強烈なレベルの税金取り立てで、藤原道長個人は
この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば
の栄華を極めていたモノの、それは全国からの吸い上げによって成り立っていたもので、国司(税金取り立て)のヒドイ悪政で、地元が困窮していたのを見て、蘆屋道満あしやどうまんは個人的な怒りと地元愛から真剣に神に祈った。 そこで降りてきたのが『カタカムナ』 国司は朝廷の遣い。そして、地元の権力者ですら、国司には苦しめられている。(カタカムナ第41番)

だから彼は、降りてきた『カタカムナ』の内容を地元の権力者に伝え、その権力者を通して『カタカムナ』の知恵が地域の海の男や農民たちに伝えられた。

……この時期の、この地域一帯はいい政治だったらしい。 偶然かは分からないが、兵庫県には芦屋あしや市』という地名がある。 誰かの名字と似てるような……。   ・    ・ 

🔎 カタカムナのヒントで解いた『古事記』の神名かむな解説

 🔐『第35句』に登場の【神名かむな】 …… 本当の名 は?


✼ 大戸日別神(オホトヒワケ)…… 大穂日分け神おほとひわけ ✼ 石土毘古神(イハツチビコ)…… 意は土彦いはつちひこ ✼ 石巣比売神(イハスヒメ)…… 言わす姫いはすひめ ✼ 天之吹男神(アメノフキヲ)…… 雨の吹きをあめのふきを ✼ 大屋毘古神(オオヤビコ)…… 大屋彦おおやひこ ✼ 速秋津日子神(ハヤアキツヒコ)…… 早秋津彦はやあきつひこ ✼ 速秋津比売神(ハヤアキツヒメ)…… 早空き津姫はやあきつひめ

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